アシスタントナースの学校に通っている。もうすぐ実習があるから1日の流れを知りたい!
今回は現役アシスタントナースの私がモーニングシフトの流れを詳しく紹介していきます。
これを読めばこんな悩みが解決!
- 看護師を辞めてアシスタントナースに挑戦しようか迷っている
- アシスタントナースってなに
- どんな仕事内容か知りたい
- これからaged careの施設で働く予定
筆者はゴールドコーストのある介護施設でアシスタントナースとして働いています。
またオーストラリアでは派遣のアシスタントナースと在宅介護の経験があります。
今回は介護施設(Aged care)のモーニングシフト(Morning shift)の1日の仕事内容の流れを詳しく紹介していきます。
シフトの種類
オーストラリアの介護施設の勤務形態は主に3種類です。
施設によって多少時間は異なりますが私の施設では下記の時間設定がされています。
- モーニングシフトシフト6:30〜14:45
- アフターヌーンシフト14:45〜22:30
- ナイトシフト22:30〜6:30
派遣のアシスタントナースとして色々な施設にいきましたが大体同じような時間でした。
モーニングシフトのスケジュール
モーニングシフトは一番時給が低い仕事ですがシャワー介助などがあるので一番忙しいシフトです。
ですが時間が過ぎるのがあっという間で帰る時もまだ明るい時間なのは嬉しいです。
【モーニングシフトの流れ】
6:30 出勤・申し送り
6:40 シャワー・清拭・更衣介助・ベッドメイキング
7:40 ダイニングへ移乗、姿勢を整える
8:00 朝食配膳、食事介助
9:00 モーニングティー休憩15分ずつ回す
9:30 シャワー・清拭・ベッドメイキング
10:00 モーニングティー介助、シャワー・清拭・更衣介助・ベッドメイキング
11:00 コール対応・記録
11:20 2人休憩(30分ずつ)
11:45 ダイニングへ移乗介助
12:00 食事配膳、食事介助
12:30 トレー回収、患者を部屋へ戻す
13:00 残りスタッフ休憩
13:15 ダイニング後片付け、トイレ介助、オムツ交換
14:00 記録
14:30 申し送り
14:45 退勤
モーニングシフトの仕事内容
6:30 出勤・申し送り
前残業はないので仕事が始まる5分前に職場に着くようにしてます。シフト表を確認して自分のポジションやどこの階か確認します。部署に到着後はすぐにナイトシフトのスタッフから申し送りを聞きます。
申し込みはこんなことを聞きます!
- 夜間のクライエントの特記事項(体調・転倒していないかなど)
- 今日の予定(クライエントの出かける予定・病院受診の予定・体重チェックの有無など)
私の働いている施設では2人1組でペアになり仕事をしています。
クライエントの自立度に合わせて2人で介助(2 assist)か1人介助(1assist)
6:40 シャワー・清拭・更衣介助・ベッドメイキング
朝食が始まる前にダイニングで朝食を食べる方のシャワーor清拭、更衣介助を行います。
シャワー・更衣介助にかかる時間は1人当たり5分くらいです。日本人の感覚でシャワーを長い時間かけて行うと注意されます(笑)
自立しているクライエントは1人で基本全て行うので私たちは洗濯物や濡れたバスタオルなどを回収しベッドメイキングを手伝います。
寝たきりのクライエントは時間があれば清拭を行いFullout chairというリクライニングソファーのような車椅子に移乗させます。
私の施設では寝たきりのクライエントは2日毎にシャワー浴をしています。
7:40 ダイニングへ移乗、姿勢を整える
移動介助
- 朝の支度が整ったらクライエントをダイニングルームに移動させていきます。
- 車椅子を押したり、歩行器を使っているクライエントの付き添いをします。
- 清拭が終わっていない寝たきりのクライエントは姿勢を整えます。
8:00 朝食配膳、食事介助
食事介助
- キッチンスタッフが食事を盛り付けてくれるのでダイニングにいるクライエントに配膳していきます。
- 中には部屋で食事をしたいクライエントもいるのでトレーを準備し部屋に運んでいきます。
- スタッフはダイニングに残るスタッフと食事を各部屋に配膳するスタッフの2手に分かれます。
オーストラリアの朝食例
・コーンフレーク、poriage、weetbox
・トースト(2〜3枚)バター&ベジマイト、バター&ジャム
・スクランブルエッグ、ポーチドエッグ、ベーコン
・サンドイッチ
・豆のケチャップ煮・パスタ
・ヨーグルト&フルーツ
・オレンジジュース・アップルジュース・フルーツジュース
・サラダ
・紅茶・コーヒー
こんなに食べれるわけないというくらいとにかくボリューミーな朝食です。
色々な国籍の方がいるため個人の文化を尊重してできるだけ要望に応えた食事を提供しています。
日本人のクライエントは魚を希望することが多いので焼いた魚なども提供してもらっています。
9:00 モーニングティー休憩15分ずつ回す
私たのフロアでは5人のスタッフがいるので2人ずつ15分のモーニングティー休憩にいきます。
15分と言いつつみんな20分くらい休憩していますが‥この休憩時間に朝ごはんを食べたり、クッキーを食べたりスタッフも多いです。
9:30 シャワー・清拭・ベッドメイキング
休憩が終わったら朝イチで清拭等できなかったクライエントの残りを行います。
大体寝たきりのクライエントのシャワー浴などを行うことが多いです。
オーストラリアのお年寄りはおしゃれな方が多いです。外出の予定がなくてもネックレスをつけたり派手なドレスを着たり、香水をつけたり身だしなみに気を遣っている方が多くてほっこりします。
10:00 モーニングティー介助、シャワー・清拭・更衣介助・ベッドメイキング
清拭等を行いながらクライエントのモーニングティーを介助します。
「さっき朝食を食べたばかりなのに‥と思いながらミルクシェイクを飲ませています。」
食事介助がいらないクライエントもティーを飲んだりケーキ(カップケーキ・スコーン・クッキーなど)を食べたりしています。
カフェ文化が強いからなのかオーストラリアのクライエントは紅茶やコーヒーに対してとにかくこだわりが強いです。
砂糖◯杯、ミルクの量、濃いめなどひとりひとりこだわりがある方が多いです。なので働いていると個人の好みを完全に覚えることができます。
11:00 コール対応・記録
11時になるとほぼ今日1日のやる仕事は終わっていることが多いです。ナースコールを対応しつつ記録(paper work)をします。記録の作業内容自体はとても簡単です。英語に自信がない私はかなり心配していましたが正直英語ができなくてもなんとかなるレベルです。
記録の内容
食事量・クライエントがどこにいるか・不穏・痛みの有無・清拭orシャワー浴を実施したかなど
11:20 交代で休憩(30分ずつ)
11:20〜13:00で2人ずつ30分の昼食休憩を回します。
11:45 ダイニングへ移乗介助
昼食のためにダイニングへ移動します。必要に応じてクライエントの部屋までいき車椅子移乗の見守り、車椅子を押したり歩行器のクライエントの見守りをします。
12:00〜13:15 食事配膳、食事介助、トレー回収、患者を部屋へ戻す
朝食と同様に食事の配膳と必要なクライエントの食事介助を行い食事後は部屋へ戻し移動の介助をします。
オーストラリアの昼食例
・フィッシュ&チップス(毎週金曜定番)
・グラタン
・ステーキ&チップス
・サンドイッチ
・ペンネ
・マッシュポテト
・サラダ
・フルーツ
・スイーツ
昼食は色々な種類のものが出ます。
毎日メニューも違うのでスタッフも余ったらもらっている人も多いです。
基本、昼食も油物などガッツリしたものが多いです。自立しているクライエントは外出して外でランチを食べる方も多いです。
13:15 ダイニング片付け、トイレ介助、オムツ交換
部屋へ戻しオムツ交換をします。日本だとオムツをしている患者全員のオムツを時間毎チェックし交換することが普通だと思いますがオーストラリアではオムツを使用していても一部のクライエントしかオムツを基本チェックしないです。
便が出ている時はすぐに交換しますが尿が出ていそうな時間帯になっても基本確認はしないです。交換して欲しいというクライエントのみ介助しています。なので寝たきりの方はアフターヌーンシフトの人が来るまでは濡れたままになっています‥。やっぱり自分の家族がこういう扱いだったら嫌だなと思います。
14:00 記録
残りの記録をしたりクライエントの確認をします。(脱走していないか、転倒していないかなど)
この時にセンサーマットを確認したり食器を片付けたり部屋の確認も同時に行います。
14:30 申し送り
アフターヌーンシフトのスタッフがきたら一緒に部屋をまわりながら申し送りをします。
14:45 退勤
大体10分前には退勤準備ができています。私の施設では少し早めに施設を出ても特に注意されたりすることはないです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?モーニングシフトは朝イチはシャワー浴などがありバタバタするものの昼前になると忙しさは落ち着きます。私は時間があっという間に過ぎるのでモーニングシフトが好きです。
仕事が終わった時もまだ外はだいぶ明るく遊びに行けるのも好きな点です。しかし始業時間が6:30からと朝がだいぶ早いので早起きが苦手な人や職場まで家が遠い人は少し大変かなと思います。
アシスタントナースモーニングシフトのイメージがついてくれたら嬉しいです。