こんにちは!オーストラリアでアシスタントナースとして働いているHINOです。今回は、私が日々の仕事の中で感じる『やりがい』と『大変なこと』について書いてみようと思います。
こんな方に読んでほしい!
- オーストラリアワーホリ予定
- 海外で働くことに興味がある
- アシスタントナースの仕事に興味がある
私が感じるやりがい
患者さんとの触れ合い
日本で看護師をしていた時も同じでしたが患者さんから「ありがとう」など感謝の言葉をかけてもらう時がとても嬉しいです。
私は英語もあまりできないので拙い英語で会話していると話が成り立たない時も初めは多かったです。それに対してイライラする患者さんもいたので申し訳ないといつも感じていました。
ですが「あなたのケアはいつも丁寧」「仕事がしっかりできている」など技術面で患者さんから褒めてもらったり私からのケアを希望する方もいたのでその時はやはり嬉しかったしやりがいを感じました。
成長を感じる瞬間
アシスタントナースとして働き始めた頃は英語力初級レベルだったので患者さんの会話をほとんど理解できていませんでした。
例えば「今からシャワー浴びますか?食後がいいですか?」「着替えはバスルームでしますか?部屋で着替えます?」「食事下げてもいいですか?」「もう寝る時間です。」など簡単な声かけの仕方でさえもわかっていませんでした。
申し送りの時も話すスピードが早すぎて大事なことを聞き逃していることも度々ありました。
なので一人で行動することや申し送り、電話に出ることなど全ての業務において不安で自分から避けていることも多かったです。
ですが今では業務も一人でこなせるようになり電話・申し送りも自信を持ってできるようになりました。同僚から「あなたは英語に自信がないというけど十分伝わるし問題ないよ。」と言ってもらえた時は嬉しかったです。
チームで働く楽しさ
私の施設では2人でペアになり協力して行います。他のチームの人達が終わっていなければお互い助け合いながら行います。
記録も自分の担当患者以外も余裕があれば協力して行います。
どんなに忙しい日でも時間内で帰宅できるのはみんなで協力してチーム内で終わらそうという気持ちが強いからなのかなと思います。
大変なこと
言語の壁
英語レベル初級の私にとってこれが一番の課題でした。
英語が得意でない私にとっては患者さんの訴えを理解すること、同僚が言っていることを理解することさえもかなり時間がかかりました。繰り返し何度も聞くこともあり患者さんからは「あなたは何を言っているかわからない。英語を話せる人を連れてきて」と言われたこともありました。
同僚の英語も聞き取れずあなたは「人の話を聞いていない」と言われ仕事ができないと思われたこともありました。
どう対処したのか?
アシスタントナースとして働く上で頻繁に使うフレーズやみんなが話しているフレーズをメモしておき、困った時にすぐに見られるようにしました。
そのおかげで日常業務の中での患者さんへの声掛けはかなりスムーズにできるようになりました。
また、同僚にも助けてもらいこういう時はどんな風に聞けばいいのか?聞き取れない言葉があったらわからないままにせず後から必ず確認するようにしました。
リスニングは少しずつですが働いているうちに耳が慣れ聞き取れるようになってきました。オーストラリア・ニュージーランド出身など訛りが強い英語はまだまだ難しいですがなんとなくでも聞き取れることがなってきました。
文化や価値観の違い
日本のやり方とは違う部分も多く戸惑うことがありました。
例えばケアの違いです。日本はやはり一つ一つの動作や声かけの仕方がとても丁寧だと感じました。
患者さんから暴言を吐かれても日本人は我慢すると思います。しかし、オーストラリアではみんな思ったことをそのまま言います。暴言を吐かれたら暴言で言い返します(笑)
本当はやってはいけないことですがほとんどの人が言葉に出ています。
患者さんとの距離感やコミュニケーションの取り方にも最初は戸惑いました。日本では患者さん・家族と適度な距離をとって接するのが普通だと思います。オーストラリアではまるで友達のような距離感で家族や患者さんとコミュニケーションをとっているのを見ると少しびっくりします。
例えば患者さんや家族に自分の個人情報を話したりその逆もあります。
少し戸惑いましたが今ではその違いを楽しみながら患者さんや家族とさらに深くコミュニケーションを取れるようになりました。
食事にステーキやフィッシュ&チップスなどの油物が出たり犬を施設に連れてきたりクリスマスシーズンは派手な服装をしたり色々な文化の違いを日々感じています。
もどかしさ
アシスタントナースは日本でいう介護士です。
なので日本で看護師をしていた私からすると責任感も減り精神的にも楽な仕事ですが少し物足りなさは感じます。「もっと医療的ケアができたらいいのに」「こういうケアの仕方は良くないのではないか」などと思うこともあります。知識があっても何もできないことが少しもどかしく悔しいです。
まとめ
海外で働くことは大変なことも多いですが英語環境に身をきながらを働き、患者さんの笑顔や成長に立ち会えるのはとてもやりがいを感じます。
悔しい思いや泣きそうになったこともありますが患者さんや家族と少しずつ会話ができるようになった時は勉強続けてよかった!もっと色々話したいと思えるようになりました。
海外で働くことや新しい挑戦に迷っている方へ。小さな一歩でも、必ず自分の未来につながると信じて進んでほしいです。